Deutsches Institut für Japanstudien nav lang search
日本語EnglishDeutsch
Deutsches Institut für Japanstudien

細部

1996, ISBN 4-7885-0572-X, 3399 円, 新曜社, 東京, 297頁

著者

ヨーゼフ・クライナー

地域性からみた日本 -多元的理解のために-

 現代日本の社会、経済、並びに文化において、伝統的な日本の地域性はどのくらい、あるいはどういう形で残っているのか、または残っていないのか、もし残っていないとすれば、それは別の形に変わったのか、そして現在の日本の、例えば経済、政治にどのくらい影響を及ぼしているのか、といった一連の問題は、現代日本のより正しい理解を目指しているドイツ-日本研究所の研究領域の中で、いうまでもなく大きな地位を占めている。
1995年6月に伊豆大島で『日本の地域性と現代』という題の下に3日間の国際シンポジウムを開催し、これらの問題をとりあげ、日本文化の多元的理解という視点で、地域性についての検討を試みた。尚、本書でいう「地域性」とは、さまざまな地域ごとの個性、地域らしさ、多様なあり方を表す言葉として用いている。

コンテンツ

渋谷勝己
現代に生きる方言-
p.92-118

小島美子
現代日本の音楽状況と地域性
p.119-145

堀井正治
日本人の食生活と地域特性
p.146-177

奥村彪生
現代における郷土色料理
p.178-208

昇 秀樹
日本の地域構造-北緯三十五度ベルト・北海道・沖縄
p.209-231

月尾嘉男
見捨てられる東京-「帝都」の終焉
p.232-248

千田 稔
関西を考える-型くずし・型まもり・型つくり
p.249-270

神崎宣武
日本のムラの五〇年-「地域おこし」を必要とする背景
p.271-291

ヨーゼフ・クライナー
日本の地域性の現在-ひとつの問題提起
p.1-12

大林太良
社会組織の地域類型
p.13-37

安東誠一
現代日本経済の地域性-高度成長が閑静させた垂直的地域構造
p.38-64

清水浩昭
家族構造の地域性-人口変動との関連で
p.65-91