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Deutsches Institut für Japanstudien

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Regionalität im Gegenwärtigen Japan

地域性と現代

1995年6月9日 - 1995年6月11日

当研究所では、ヨーロッパから見た日本の単一化されたイメージを取り除くために、時間的な軸として取り組んだ「戦後日本の価値観」に引き続き、空間的な軸として「日本の地域性」に取り組んでいる。

現代日本を研究する日本学研究者は、長い間諸外国で日本のイメージが単一的に捕えられていることを非常に残念に思ってきた。日本では文化・社会についての地域性の問題に今まで多くの研究があるが、それらのほとんどは伝統的な文化と社会を論じたものと思料する。そこで、1990年代の日本の文化・社会の地域性の研究を目指している我々は、様々な分野から見た現代日本の地域性についてのシンポジウムを開催する。果たして現代の日本に地域性なるものが顕著に現れるのかどうか、またその地域性は日本にとってどういう意味をもつのか、地域別とは東と西、日本海側と太平洋側、東京などの都会と地方などと分けることができるのか等々の問題提起が考えられる。

日本の地域性については今まで欧米の研究者が全く手をつけていない分野であり、このシンポジウムで新しい分野への試みが持てることは大変意義深いことと考え、日本人研究者とヨーロッパにおける日本学の研究者が共にこの問題を考え、討論を中心とした活発な研究会にしたいと願っている。