場所
Sophia University
Ichigaya Campus
Tokyo
アクセス
Co-organizer
Rolf-Harald Wippich, Sophia University. Faculty of Comparative Culture
登録情報
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The Centennial of a Historical Watershed: Legacies of the Russo-Japanese War 1904-05 (日露戦争とその歴史的意義と遺産の探求)
2004年3月27日
1904・05年の日露戦争は、ひとつの時代の画期をなす事件であったと考えられてきた。近代史上初めて、アジアの国家が西欧の列強を打ち破ることに成功したのである。日露の衝突は戦争の歴史に新しい局面をもたらすものとして当時すでに認識されていた。しかしながら東アジアにおける軍事的対立は、その後の戦争の悲惨さをすでに予示するものであったばかりでなく、さまざまな文化的、イデオロギー的、人種的対立の前奏曲ともなったのであり、その余韻ははるか現在においても感じ取ることができる。日露戦争は、一種の「文明の衝突」であったと見なされるようになった。
日露戦争の勃発100周年を迎えて開催される本シンポジウムは、アジア文明とヨーロッパ文明の遭遇の歴史上、主要な転換点をなすこの事件の性格を再評価することを目的としている。日露戦争のもつ重要性とその遺産を日本とロシアについてだけでなく、アジア全体とその西欧世界との関係においても検証していきたい。第1部会においては、戦争に巻き込まれた諸国が戦争の結果に対してどのように反応したかという問題に焦点を当てる。ここで取り扱われるのは、ロシアがいかに敗戦に対応したか、敗戦によってロシア人の日本やアジア一般に対するイメージはどのように変わったのか、ロシア国内の発展や革命運動に対して戦争はどのようなインパクトをもたらしたのか、また列強の一員に昇格することによって、日本の自己認識や外交政策はどのように変化したのか、といった問題である、
第2部会では、日本の勝利がアジアの諸国に与えた影響と刺激を扱う。戦争による国際環境の変化を朝鮮ではどのように受けとめられたのであろうか。中国とその東アジアの政治秩序における地位はどのように戦争の影響を受けたのか。インド、フィリピン、あるいはイスラーム圏といった当時植民地化されていたアジアの地域において、日露戦争とその結果はどのように受けとめられたのであろうか。それぞれの諸国のナショナル・アイデンティティーやアジアとしてのアイデンティティーに、日露戦争はどのような影響を及ぼしたのであろうか。
発表
9:30 - 9:45
Opening Remarks
René Haak (Deputy Director, DIJ)
Rolf-Harald Wippich (Sophia University)
Sven Saaler (DIJ)
9:45 - 10:30
Keynote Speach
Tsuzuki Chushichi, Prof. Emeritus of Hitotsubashi University and Honorary Professor, International University of Japan, Niigata
10:30 - 13:00
Panel 1
Rolf-Harald Wippich, Sophia University
Inaba Chiharu, Meijō University
Igor Saveliev, Niigata University
Eun-Jeung Lee, University of Halle-Wittenberg
13:00 - 14:30
Lunch Break
14:30 - 17:00
Panel 2
スヴェン・サーラ
Enatsu Yoshiki, Hitotsubashi University
T. R. Sareen, Professor Emeritus of the University of New Delhi
Selçuk Esenbel, Bogaziçi University, Istanbul