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場所
明治大学駿河台キャンパス,
セミナー: リバティタワー1116番教室
懇親会: リバティタワー23階 サロン「紫紺」
アクセス
登録情報
参加は無料ですが、事前の申し込みをA.メルケ宛にお願いします。申し込んでいただいた方に、情報のアップデート等を送らせていただきます。
明治大学・ドイツ-日本研究所共催セミナー
National Atlas of Germany – A Portrait in Maps (ドイツ・ナショナル・アトラス-地図でみるドイツの現在-特に,自動車産業などの空間的分業を中心にして)
2005年6月24日
明治大学とドイツ-日本研究所が共催するセミナーにおいて、ライプチッヒの地誌学研究所所長をしているS.レンツ教授に「ドイツ・ナショナル・アトラス」を紹介してもらうことになりました。ご多忙中のこととは思いますが、心からお待ちしています。
旧東西ドイツ統一後,新生ドイツの発展と実態を地域的かつ詳細に明らかにすることを目的とした地理出版物の共同発行計画が生まれた。ドイツ地理学会等がライプツィヒのライプニッツ地誌学研究所にこの計画の実施を委託した。同研究所は,地理学分野ではドイツ国内唯一の大学の学外研究所である。この作品は,印刷およびデジタル化された計12巻からなるシリーズとして計画されている。約25名の高名な専門家が学術的共同編集者となった。ライプニッツ研究所の編集および地図作成チームは,大学・研究機関・連邦や州の官庁・非政府機関からの500名に及ぶ執筆者の調整を行った。第1巻は1998年末に公表され,最終巻は2006年半ばに発行される予定である。さらに,各巻はCD-Romのデジタル版でも同時出版される。このシリーズは,諸財団から補助金および同研究所の予算によって援助されている。
ドイツは極めて良く整備されたインフラを有する先進工業国であり,ドイツの産業の4分の1は特化した立地に組織化されている。特に,自動車産業の事例では,コアコンピタンスの集中(リーン生産)やモジュール生産によるアウトソーシング,ジャストインタイム納入といった生産原理は,空間的により強くネットワーク化された生産を導いている。ヨーロッパ内の経済統合や越境的な交通インフラの整備・改善を通じて,立地間の結合とその供給関係はEU全体にまで拡大されている。今回の講演では,旧東西ドイツ統一後の交通インフラの整備と生産立地の分散を指摘したうえで,空間的分業の結果と貨物輸送や工場輸送の状況を明らかにする。
- 日英通訳
発表者:S.レンツ教授
Sebastian Lentz教授に関する情報
生年月日:1957年12月31日,ボン出身
所属:地誌学研究所所長およびライプツィヒ大学地理学研究所正教授(地誌学)
専門:社会地理学,都市地理学,高山研究,ヨーロッパ比較地誌,旧社会主義地域のトランスフォーメーション