場所
ドイツ-日本研究所
Economic Relations between Japan and China: Current State and Perspectives (日本と中国の経済関係-現状と展望)
2000年6月15日
当研究所経済学部門は2000年6月15日(木)15:00~20:00に「日本と中国の経済関係 - 現状と展望」をテーマとしたワーク・ショップを開催します。
経済学研究員は今年度の共同研究に、研究所の重点研究テーマ「アジアにおける日本」の一環として、日本と中国の経済関係を取りあげました。 近い将来、中国の世界貿易機関(WTO)への加盟が期待されていますが、その加盟は貿易パートナーとしての中国の役割と直接投資による目的地にさまざまな影響を及ぼすことでしょう。今後、中国市場の貿易自由化、市場開放、規制緩和の流れの中で、日本と中国の経済関係においてもマクロ的ミクロ的レベルでの基本的な変化が予想されます。 このワークショップでは、中国のWTO加盟によって日本の経済と産業に生み出されるチャンスとチャレンジを経済学者の視点から分析し、討論を行う予定です。
発表者とテーマ及び講演主旨は次の通りです。尚、この会議は英語で行われます。
ハンス ギュンター・ヒルペルト(ドイツ-日本研究所 研究員):
「対立と共存における日中経済関係」
日本と中国間の貿易投資、政府開発援助(ODA)、技術と産業協力などを解説し、日本と中国の間に派生する依存関係について述べる。また世界貿易、東南アジアの経済融合についても触れる予定である。
ユルグ・ラウパッハ-角谷(ドイツ-日本研究所 研究員):
「日本企業にとっての競争相手となる中国企業」
中国のWTO加盟により開放される中国市場は、魅力が増大する反面、競争の激化が予想される。その予想を述べるとともに、特に中国企業の競争力の原点とそれに対抗するための日本産業戦略のシナリオを紹介する。
手島 茂樹(二松学舎大学 教授):
「中国における日本の直接投資-産業別・地域別の特徴と将来の展望」
広大な国である中国は、投資家にとって多岐に渡り豊富な選択肢を与えてくれる市場である。その広範囲な市場を背景に、日本の製造企業の中国における地域戦略の歴史と将来的展望を産業ごとに分析し、特にそれぞれの地域のメリットとデメリットについて述べる。
ヨッヘン・レゲヴィー(ドイツ-日本研究所 副所長):
「日本企業の環アジア地域戦略における中国の役割」
ほとんどの日本企業の海外戦略は、今日まで北アメリカ、ヨーロッパ、アジアと中国の地域ごとに分かれて行われていた。アジア戦略の中で、中国は製造と販売分野で特別扱いされていた。今後日本企業、特に製造企業は中国戦略を環アジア戦略との融合についての可能性を検討する。
ルネ・ハーク(ドイツ-日本研究所 研究員):
「中国における日独企業のネットワーク」
最近、組織論の中で企業間の協力、ネットワークなどが幅広く議論されている。しかし、中国における日独企業ネットワークについての研究はまだ浅い。ここで中国における日独企業ネットワークの現状を把握し、その企業が抱えている経営課題を機械産業、電子産業、化学産業及びサービス産業を中心に分析する。
発表
The Sino-Japanese Economic Relationship between Conflict and Cooperation (対立と共存における日中経済関係)
ハンス ギュンター・ヒルペルト
日本と中国間の貿易投資、政府開発援助(ODA)、技術と産業協力などを解説し、日本と中国の間に派生する依存関係について述べる。また世界貿易、東南アジアの経済融合についても触れる予定である。
Chinese Firms as emerging Competitors for Japanese Firms (日本企業にとっての競争相手となる中国企業)
ユルク・ラウパッハ=角谷
中国のWTO加盟により開放される中国市場は、魅力が増大する反面、競争の激化が予想される。その予想を述べるとともに、特に中国企業の競争力の原点とそれに対抗するための日本産業戦略のシナリオを紹介する。
Japan's Manufacturing FDI in China: Characteristics and Future Prospects by Industry and Region
Shigeki TEJIMA (Nishogakusha University) 手島 茂樹(二松学舎大学 教授)
広大な国である中国は、投資家にとって多岐に渡り豊富な選択肢を与えてくれる市場である。その広範囲な市場を背景に、日本の製造企業の中国における地域戦略の歴史と将来的展望を産業ごとに分析し、特にそれぞれの地域のメリットとデメリットについて述べる。
Managing the global-local dilemma: Control and coordination of Japanese operations in China (日本企業の環アジア地域戦略における中国の役割)
ヨッヘン・レゲヴィー
ほとんどの日本企業の海外戦略は、今日まで北アメリカ、ヨーロッパ、アジアと中国の地域ごとに分かれて行われていた。アジア戦略の中で、中国は製造と販売分野で特別扱いされていた。今後日本企業、特に製造企業は中国戦略を環アジア戦略との融合についての可能性を検討する。
Japanese-German interfirm networks in China (中国における日独企業のネットワーク)
ルネ・ハーク
最近、組織論の中で企業間の協力、ネットワークなどが幅広く議論されている。しかし、中国における日独企業ネットワークについての研究はまだ浅い。ここで中国における日独企業ネットワークの現状を把握し、その企業が抱えている経営課題を機械産業、電子産業、化学産業及びサービス産業を中心に分析する。